話をするのがうまくて､たのしくて優しくて一緒にいると癒される7歳年上の30歳の素敵な男性と､偶然に出会うことができました｡
それからというものなんでもがんばれる気がするような､キラキラした毎日がはじまりました｡
たわいのない会話の中の言葉やただ挨拶をするだけでもうれしくて､それらは私にとっての生きる希望のようなものでした｡
しかしそのひとには大切な愛する家庭があることがわかり､わたしは失恋をしました｡自分の大好きな人は私じゃない違う誰かを愛し､守るものがある｡そう思うとぎゅーっと胸がいたくて､苦しくて､忘れたいと思うほどその人の事ばかりを考えてしまう自分がいて､毎日無理して笑っている自分もいやになってきて自暴自棄になってしまいました｡
だけど､ある夜それが爆発して､大雨の中､車をだしてなにもかけない静かな車のなかで､それはもう獣のようなうめきごえで｢う゛あ゛～｣とさけびまくってみたらなんだかすこーし､ほんとすこしだけすっきりした気分になって｡そのあと､しんとした車内で気が済むまで泣き続けました｡
でもやっぱりすきなひとはすきなひとであって､嫌いにはなれない｡ずっとだいすきなひと｡
あの笑顔を見て苦しくなる日々がまだ続きます｡